カニエロック

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カニエロック

鍵の製作・修理だけにあらず!?
最新のディンプルキーやイモビライザーから包丁研ぎ、
靴の修理も扱うスペシャリスト!!

近鉄蟹江駅から徒歩1分の好立地に店舗を構えるカニエロックさん。 そこには急ぎのスペアキー製作を依頼する方や自宅の鍵の出張修理を依頼するお客さん、はさみや包丁を研いで欲しいというお客さんまで様々な依頼が舞い込みます。 ディンプルキーやイモビライザー、指紋認証キーと次々に登場する最新の鍵にもすばやくアンテナを立て、対応するよう心掛ける一方、「鍵の仕事は信用が大事。」と、長年この仕事に携わってきた店主の橋本さんは強調して、今日も出張修理のお客様先へ急行します。

「もっと狭いところでよかったのに…」と謙虚なご主人。
駅近で人通りも◎の立地で海部郡の需要を取り込みたい!

丹羽 カニエロックさんは開業して何年ですか?
橋本 12年くらいかな?
丹羽 12年・・・その前は何をされていたんですか?
橋本 こういう仕事(鍵の製作・修理等)で企業と提携して名古屋に出張したりしてました。
丹羽 企業の社員というわけではなくて?
橋本 企業に場所を借りて「提携」になるのかな。企業からの依頼で「研ぎ」だとか合鍵の製作をしていました。
加藤 ふ~ん。
橋本 で、ここに店を構えて、鍵の(元となる)ラインナップを全種類揃えて、鍵を主体に商売を始めました。
丹羽 12年というと、(橋本さんのお歳だと)若いころから独立していたわけではないんですね。
橋本 そうだね。
加藤 それまでは店舗はなかったんですね。
橋本 そうそう。(提携していた時は)車に道具を積んで、出張先で降ろして作業して・・・みたいなことでやっていました。
丹羽 ここ(蟹江町)でお店を始めるきっかけは何ですか?
橋本 まぁ、蟹江や津島に住んでましたし、お客さんから鍵を作るのに遠くまで出かけたなんて話もよく聞いてましたので。この辺りだと海部郡の需要もあるのかなと。
加藤 この辺りでこういうお店が無かったっていうことですね。空白地帯というか。
橋本 5件も6件もホームセンターなんかを回って、作ってもらえなかったお客さんが来店されまして。作って差し上げたらすごく喜んでくれたのをよく覚えています。
丹羽 それは嬉しいですね。
橋本 そういうお客さんが「あそこのお店ですぐに作ってもらえたよ」って広げていただけると嬉しいです(笑)
加藤 口コミが一番宣伝効果があるね。信頼できるというか。
丹羽 このお店をやろうとしていた時は(店舗は)空いていたんですか?
加藤 結構ころころお店が代わっている物件だったよ。
丹羽 へぇー。
加藤 前は飲食店さんだったかな。
 橋本さんより詳しい取材班加藤。
  橋本 僕はもともとこんなに広いスペースは必要なかったんだけど(汗)空いていたので。

鍵の修理はプロに頼むのがイチバン!
素人が手を出してトホホな一例。

丹羽 この間、僕もカニエロックさんで鍵の複製をお願いしたんですけど、5分もかからないくらいで作っていただいてびっくりしました。
加藤 すぐ出来るんだね。
丹羽 お願いした時は「次の日に取りに来よう」って思ってたんですけど、すぐに出来るって言われて店内で待たせてもらいました。金額も安くてびっくりしました。
加藤 助かるよね。
橋本 違うお店、量販店さんとかで(複製鍵を)製作してもらったら合わなくて・・・なんてお客様が来店されて、喜んでいただけると嬉しいよね。
あとは量販店では扱っていない鍵も置いてあるから、お店を持って、そういう需要の少ない鍵を置くことができるっていうのもお客さんには喜んでもらえますね。
加藤 鍵って、使っているうちに入りにくくなったりとか、回しにくくなったりとかしますよね?
橋本 そうですね。誇りとか黄砂が入り込んで回しづらくなったりします。
そういうお話があると「キースムーサー」をお勧めしています。半年~1年に1回くらいはきれいにしたほうが良いですね。
丹羽 なるほど。
橋本 先日お客様から出張のご依頼があって伺ったら、「鍵が回しにくい」とのことだったんです。詳しく伺ったら市販の(キースムーサーではない)潤滑油を使用していたと。
加藤 よくCMでやってるようなやつだ。
橋本 そうです。あれは油ですから、その時はすべりが良くなるんですけど、その後埃とか砂がくっついて、余計に回しづらくなるんですよね。その後修理させてもらいました。


鍵の出張修理、トラブルを避けるには誠意が大事!

丹羽 出張修理もされてますよね。
橋本 やっぱり持って来店できない場合も多いですから。商売上、出張の依頼も多くいただ
いてます。
丹羽 私も協力させて頂いてます。

※カニエロックさんのウェブサイトは取材班丹羽が更新作業を承っています。

丹羽 鍵の修理とかで検索すると大手さんのサイトがズラーっと出てきますけど、最初に電話で問い合わせた金額と作業が終わってから聞いた金額の差が大きいっていうトラブルを新聞で読んだことがあります。
橋本 わざとっていうわけではないと思いますが、やっぱり現場に伺って鍵を見てみると、そのまま修理で直せるのか、部品を取り換えないといけないとか、いろいろな要因で最初のお電話とは違ってきてしまう場合が多々ありますね。
丹羽 お客さんとしては「話が違う」となりますよね。
橋本 えぇ、私は実際に伺った際に拝見して、作業に取り掛かる前にお客様に事前に金額のこともお伝えしています。そうしないと後でトラブルの元ですから。
丹羽 カニエロックさんはお客さんが来店されたり、出張されたりして客前に立つお仕事ですけど、気を使っていることはありますか?
橋本 やっぱりあいさつはしっかりするようにしています。出張訪問の際は名刺も渡して、広告にお店の情報を載せるときは顔写真を掲載するようにもしています。やっぱり鍵は信用が大事ですから。
加藤 信用大事だもんなぁ。俺は顔写真載せるの無理だもん(笑)
丹羽 ホームページの業界だとよくありますけど、「イメージ写真」だけを使ってるサイトよりも従業員さんとかの顔が掲載されている方がリアリティありますもんね。
加藤 安心感が違うもんね。

鍵の在庫棚は鍵の歴史そのもの!?

丹羽 お仕事されてて困ったこととかはありますか?
橋本 んーー、これだけ鍵の在庫を持っていても、合う鍵がないと困りますね。
加藤 そうかぁ。
 一同ずらっと並んだ鍵のサンプルの棚をのぞき込む

丹羽 鍵が古すぎて困ったとかは・・・?
 橋本さんが棚の奥をスライドさせるとずらっと古い鍵が並んでいる。
長方形の板のようなものに少しだけ切れ込みがあるような変わったカギや、絵本に登場するような「 The 鍵」みたいなものもある。
  加藤 変わった鍵がありますね。
橋本 これだけ変わったものを持っていても、それでも合わない鍵があるんですよね。


意外と知られていない「刃物研ぎ」と「靴修理」。
1~10日はお得に依頼できます!!

加藤 うちのおふくろなんかは服を作ったりしているので、素人ができない「はさみの研ぎ」をやってくれる店舗が少なくて。カニエロックさんで、はさみの研ぎをしてもらえるのは嬉しいって言ってた。でもそういうのも出来るって知ってる人は少ないんじゃないかな。
丹羽 はさみの研ぎの依頼なんかは職業上はさみを使う方が依頼されるんですか?
橋本 アパレル関係のサイズ直しをしている方だとかが依頼されますね。
加藤 日曜朝市をたまたま見に行った時に、市場の一角で研ぎ屋さんがお店を出してて、結構列を作ってたんです。だから蟹江でマルシェなんかのイベントがある時に研ぎのお店で出してみたら面白いと思うんだよね。
橋本 今は鍵が主力だけど(笑)お客さんから「研ぎもできるんだ」って依頼していただくと嬉しいね。毎月1日~10日までは靴・傘の修理、刃物研ぎは2割引きでやらせてもらってます。
丹羽 傘って何をするんですか?
橋本 傘が折れたのを修理するんです。
加藤 うちの息子もすぐに折って帰ってくる(怒)。
実際に修理した傘を見せてもらう。
丹羽 へぇー!傘は折れたら終わりだと思ってました。
加藤 安い傘だと買いかえればいいけど、思い入れもあるものとか、高いものは直して使いたいよね。

時代に合わせて進化する鍵。
お客様の要望に応えるためにカニエロックさんも進化中!

丹羽 橋本さんのこれからの目標ってなんですか?
橋本 目標というか…今は鍵も新しくなってきてて、イモビライザーの入った車の鍵なんかも製作できるように機械も置いているんだけどね、次々と新しい鍵が出てくるから対応できるようにと。
丹羽 イモビライザーとかディンプルキーとか常に進化してますもんね。
橋本 こうやって指紋で開錠するようなものも出てきて。
お店にある指紋で開錠する鍵のサンプルを見せてもらう。
加藤 指紋の鍵は水仕事なんかしていて、手がふやけてくると認識しないなんてことあるね。
丹羽 へぇー。困りますね。
橋本 トラブルの種類も増えてくるからね。そういったところであんまりよくないんだけど、お客さんからお呼びがあるといいね。

「やっぱり鍵は信用が大事ですから。」襟を正して話す橋本さんにこちらも身の引き締まる
思いでした。「鍵のトラブル」を扱うチェーン店が闊歩する中、地域に根付いたカニエロックさんのような店舗が今こそ必要だと感じながら取材を終えさせていただきました。


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