かにえカメラ
かにえカメラ
カメラ屋さんを始めるのに現像の仕方をしらない?
それでもご主人のために店主に就任!!
蟹江のカメラ屋さんといえば、「かにえカメラ」さん。店主の「お母ちゃん」は開店から 50年以上経っても看板娘としてお客さんを出迎えます。取材させて頂くと、お店を始める頃にはまだ現像の仕方も知らなかったんだとか。話を聞けば聞くほど面白いかにえカメラさん誕生のお話や、最近のカメラ屋さん事情、お母ちゃんの元気の秘訣など盛りだくさんのお話を伺うことができました。
現像の技術は友達から習得!!
丹羽 蟹江カメラさんって何年からお店を始められたんですか?
お母ちゃん 店主 女性 事前に調べておきましたよ。
丹羽 あぁ!ありがとうございます!
お母ちゃん 昭和41年12月18日開店です。
丹羽 へーっ。
加藤 もうすぐ52年ですね。
丹羽 (計算が)早いですね。
加藤 (俺が)昭和40年生まれだから1年引いたら…。
丹羽 あーっ!!そうかそうか。
お母ちゃん 開店の日は晴天の日でした。ほんでねー、お店が開店するときには初めに女の人が来ると(縁起が)いいでと、おばあさんが(開店するのを)待ってくれていて。
丹羽 知り合いとかじゃなくてですか?
お母ちゃん そうそうそう。
丹羽 へーーっ。
お母ちゃん 待って見えてねー。びっくりした。
加藤 お店は最初からこの場所だったんですか?
お母ちゃん はい、ここです。平成元年5月に建て替えましたので建物は変わりましたけどね。前は木造2階建てでした。
加藤 30年前に建て直したんだね。うーんすごいっすね。
丹羽 お仕事の内容っていうの…は写真の現像と?
加藤 販売もやっていた?
お母ちゃん そうそう、やってます。カメラとあとたばこの販売もしています。主人があのー、公務員だったもんだでね、表立って(お店を)出来んもんで、私が主にやってた。
丹羽 あ、ご主人は公務員だったんですね。
お母ちゃん そうそう。やりたいって言うのは主人だったけど、私らは反対してたの。でもどうしてもやりたいっていうもんで。ほんで(主人の代わりに)私が。
丹羽 なるほど。
お母ちゃん 現像の仕方なんかも知らなかったもんだから、友達に教えてもらって。
丹羽 へー。
加藤 昔は機械じゃないもんね。
お母ちゃん そうそうそう全然違うもん。
丹羽 あのーこういうやつですか?(写真を現像液にくぐらせる動作)
お母ちゃん わからんでしょー。 暗室に入ってね。そうそうそう。
丹羽 映画とかああいうのでしか見たことない。
加藤 そうそうあーゆうやり方(写真を現像液にくぐらせる動作)。
丹羽 でも失礼な話、開店時の年代って、写真現像したいっていうお客さんいらっしゃったんですか?
お母ちゃん みえたよ。
丹羽 カメラを持ってらっしゃる方はまだ珍しいのかと・・・。
お母ちゃん みんなフィルムだもん。白黒だわね。この時代は…
丹羽 白黒だけど皆さんカメラお持ちだったんですね。
加藤 みんな結構持ってたね。
お母ちゃん そうそう。
丹羽 僕の娘の保育園でも蟹江カメラさん来て写真撮ったりされてるじゃないですか。あーいう事もやられてたんですか?
お母ちゃん あーいう事は昔はやってない。
丹羽 そうなんですね。
お母ちゃん 主人が勤めとったからね。私は店にいないといけないし。
丹羽 後になってから撮影もやろうかということで始められたんですね。
お母ちゃん 年々と変わって来てね。
丹羽 なるほど。
昔の懐かしいカメラ事情。「ハーフ」って何??
ここで娘さんも取材に加わっていただく。
娘さん どこかに行って撮影はしてなかったけど、成人式とか七五三の写真なんかはここでお母さんが撮影していましたよ。
お母ちゃん 二階でね。(前の建物の時は)2階で私がほとんど撮影。
丹羽 昔はインスタントカメラの現像でお客さんがいらっしゃったと思いますけど、デジカメが出てきてからは現像の仕事が減ったなんて話も聞きましたけど。
お母ちゃん はいはい。
丹羽 でもまた人気なんですってね。インスタントカメラが。
お母ちゃん 今人気出てきてよく出てる(買ってもらう)んだわ。
丹羽 へー。
加藤 やっぱこの辺でもそうなんだ。
お母ちゃん そう!結構出るよ。
加藤 工事現場の記録写真を撮るにはフイルムの写真じゃないとあかんって言うところもあるからね。
丹羽 へー。
加藤 デジタルだとインチキできるじゃん。俺みたいなやつが。笑
丹羽 僕も撮影画像を加工して素材にしています。
加藤 そういうやつがおるもんでフイルムじゃないといかんって、そういうところもある。
お母ちゃん そうそう。
丹羽 昔はやっていなかった新しい仕事とかはありますか?
お母ちゃん 変わったこと?変わったことって言ってもね(娘さんを呼んで)
娘さん 今はフォトブックっていう簡単なアルバムを作るサービスがありますね。
丹羽 写真集みたいなものが簡単に作れるんですね。
加藤 ハードカバーのものもあるんだ。ふーん。
丹羽 今はデジカメで簡単に写真が撮れるから、逆にみんなアルバムにしなくて、撮ったままずっとカメラや携帯に残しておくだけっていう方もいますね。
加藤 64ギガとかあほみたいなメモリーカードを買って5年位ほったらかしとか結構あるよ。
娘さん あるある。学校で小さい頃の写真を一枚持ってらっしゃいっていうのがあって、そういうのを選びにくると、枚数が多すぎて選べないって。
丹羽 はいはい。
娘さん で、そういう機会がないとプリントしないっていう人が多いみたい。
丹羽 富士フィルムのCMで膨大なデータの中からいい顔のデータを自動で選んでみたいなやつやってますよね。
娘さん うちで扱ってるアルバムでもそうなの。「自動」ってやると選んでくれるんだけど、その中から気に入らない写真は入れ替えることができる。
丹羽 加藤 ふーん。
丹羽 ピックアップだけしてもらって、最後選別だけちょこっと自分でやって。
娘さん 全部機械任せの人もいるし。
加藤 5000枚とか20000枚とかある中でざっくり選んでもらって。
娘さん 家でやってきてもらったほうがいいと思う。
加藤 選べないからここに来て自動で選んでもらうんでしょうが。笑
お母ちゃん 開店した当時と全然違うね。(写真技術の向上が)
加藤 違うもんね。
丹羽 そうですよねー。
お母ちゃん 白黒でね。
加藤 うちなんか全部ハーフだった。
※ハーフサイズカメラのこと。通常のカメラが普通に撮影すると36枚なのに対して、1枚を2分割で2枚分撮影することができるので72枚撮影することができる。その代わり画質は通常のものよりも若干劣る。
丹羽 ハーフ?
加藤 ハーフだで半分に切って使うの。
お母ちゃん 36枚撮りのものだと72枚撮れるようになるの。
加藤 そうそうそうそう。
丹羽 そんなことできるんですか?
娘さん カメラ自体がそのハーフ版になってるの。中が。
加藤 倍(の枚数)撮れるよ。
丹羽 取るほうの僕らは普通にカシャカシャってやっていくだけで…
娘さん そうそうそう。
丹羽 へー。
加藤 なんかフイルム交換ばっかりしてる人がまわりにいて、うちのカメラはフィルムを交換しなくてもいいやつかと思ったら安いカメラだった。
皆 はははは!
丹羽 逆にね。
加藤 ハーフだけ貧乏用だったんだわ。(枚数がたくさん撮れるから)
娘さん そんなことないわー。笑
ホントは喫茶店がやりたかった?
お母ちゃんがカメラ屋さんを始めた理由
丹羽 ほんとに移り変わりが激しい業種ですね。もともとお店を始めたきっかけって言うのはご主人がお店をやりたかったからだとか。
お母ちゃん そうそうそう。
加藤 これはちょっと表に出せん話。
丹羽 出せないですか?
お母ちゃん いいですよ。もうおらん(他界された)から。警察官だったから表立ってお店はできなかったんですよね。
丹羽 お母さん自身は内心どう思ってらしたんですか?
お母ちゃん 私?話を聞いたとき?私は反対しとった。
丹羽 あー。
加藤 ははは。
お母ちゃん 反対しとったけど、(主人が)どうしてもやりたいっていうもんで。そんな時にたまたまここに貸店舗が新しく出来たのもあって。
丹羽 いろんな趣味っていうか願望があるご主人だったんですね。
お母ちゃん まぁね。私は写真のことなんかわからないもんで、たまたま友達で、詳しい人がおったもので、その人に聞きながらね。
丹羽 へー。
加藤 大変だよ、現像なんて。
お母ちゃん 私は昔郵便局に勤めてたの。蟹江の。
丹羽 あっそうですか。
加藤 今の場所じゃないけどね。
丹羽 あそこの前はどこにあったんですか?
お母ちゃん 川西。今は別の建物があるね。
丹羽 川西ってどこですか?
お母ちゃん 川西知らん?
加藤 蟹江川の向こう側。
丹羽 へー。
加藤 俺もなんとなくしか記憶はないけど。
丹羽 郵便局で勤められてて、カメラ屋さんですか。カメラ屋さんの仕事をやってなかったら他にやりたいお仕事とかありました?
お母ちゃん 喫茶店がやりたかった。
丹羽 喫茶店ですか。
お母ちゃん (主人に)反対された。ははは!(喫茶店は)だめだって。
加藤 反対されたもんで今はお客さんとして通う側だよね。坂口屋さんと一緒に。
お母ちゃん ははは!
丹羽 へーーー。
お母ちゃん 名古屋に(参考にしようと)見に行ったりもしたんだけど。
丹羽 あっ、喫茶店をやろうと思って?
お母ちゃん だけどお店をやって何か問題があると(主人の仕事が警察官だから)いかんでしょ?だから(だめだと断られた)。
丹羽 へーーー。
お母ちゃん 一応水商売だし。
丹羽 喫茶店って(昔は)水商売っていう分類なんですね。
お母ちゃん そういう事です。
今でこそホンワカとしたお母ちゃん。
でも昔は怖い怖い「蟹江のかあちゃん」??
丹羽 お仕事されていて嬉しかったことは何ですか?
お母ちゃん 嬉しかったこと?
丹羽 例えば成人式の写真撮影とかして喜ばれたとか。
お母ちゃん そういうこと(撮影して喜ばれたこと)はあるよ。
加藤 晴れやかな事だもんねー。
丹羽 そうですよね。
加藤 うちの娘だってここで撮影してもらったもん。
丹羽 へーーー。
加藤 家では見せたことのない笑顔で写ってたね。
お母ちゃん はははは。
丹羽 そりゃ、一生残りますもんね。
お母ちゃん あとは主人は仕事があるから、私一人で始めたんだけど、何もわからないところからのスタートで、友達だとかにいろいろ教えてもらったり支えてもらったりしたのは嬉しかったね。
加藤 不安の中でやってきたんだから。周りの人に助けてもらって嬉しかったね。
お母ちゃん そうだね。
雑談を挟み、話は昔の蟹江のカメラやさんの話に。
加藤 モノクロの写真現像はここ(の暗室)で現像できたけど、カラーは現像屋さんに外注だったよね?
お母ちゃん そうそう、外注だったね。
加藤 だから現像する会社の営業さんが蟹江のカメラ屋さんを回ってたね。
丹羽 へーー。
娘さん 当時はフジカラー、(当時の名前で)サクラカラー、コダックの3社があったね。
丹羽 (フジカラーはもちろん知っているけど)コダックはライオンズマンションの向こう側にあったのを覚えてます。
娘さん あったね。
加藤 スマイル(ハンバーグレストラン)の隣ね。
丹羽 はい。
加藤 というか(カメラ屋さん)たくさんあったよね。
お母ちゃん あったあった。
娘さん みんな辞めちゃって。
ここにもあった、あそこにもあったという話で盛り上がる。
娘さん 当時フジフイルムさんとすごく親密に仕事をさせてもらっていて、お母さんはそのフジフイルムさんに恐れられてたんです。「蟹江の母ちゃん」って。
丹羽 (苦笑い)
娘さん ちょっと(写真の色が悪いとか)何かあるとクレームの電話を入れるから、「あぁ!蟹江の母ちゃんから電話だ!!」ってみんな電話に出るのが嫌だったっていうのは聞いたことがあります。「蟹江の母ちゃん」は有名でしたね。
丹羽 今でこそホンワカしてますけど。
お母ちゃん 今は全然(怖くないよ)。
一同笑い
丹羽 お話を伺うと、この間取材させて頂いた坂口屋さんもお母さんが頑張ってらっしゃいますし、ツノダさんもお母さんがお元気ですし、昔から蟹江の商店街は女性が活躍していらっしゃったんですか?
娘さん (今名前の挙がったお母さん方は)元祖一番街の人たちだね。「一番街」っていう名前を作ったのもお母さん達だもんね?
お母ちゃん そうだね。
丹羽 そうなんですね。
お母ちゃん (一番街発足時に)前の道が一方通行になるっていうのに反対して、警察署にもみんなで行ったね。
丹羽 その話、坂口屋さんも仰ってました。
お母ちゃん (警察署に)行ったがために、主人が飛ばされましたね。
丹羽 あっ・・・!ご主人警察官でしたね。
娘さん ばれないように(お店を)やっていたけど、なぜかばれちゃってね。
お母ちゃん (主人に)怒られました。
カメラ屋さんの仕事事情あれこれ
丹羽 ちょっと質問に戻りまして。
お母ちゃん なんでしょうか?
丹羽 「蟹江町でこれから商売を始めたい」という若者にエールとかアドバイス頂けることはありますか?
お母ちゃん ない。私はそういう事にはノータッチ。(娘さんに)聞いて。
加藤が娘さんに同じ質問をしてみる。
娘さん やめたら。 笑
一同失笑
娘さん カメラ屋を(新しく)始めるってこと?
丹羽 どんな業種でもいいです。
加藤 カメラ屋さんを始めようっていう根性のあるやつはいないよね。
娘さん いやいやいやいや。笑
お母ちゃん みんな辞めたいもんなぁ。
娘さん 私も辞めたいばっか。笑
加藤 辞めたいけど逃げ遅れたから辞めれんもんね。
娘さん そうそう。
加藤 プリントしてくれるお店がないもんね。
丹羽 そうなんですね。
加藤 工事屋さんとか(プリントを頼みに)来るでしょ?
娘さん 工事屋さんも今少ないよ。
加藤 少ない?
娘さん 写真もデジタル化しちゃってるからね。
加藤 デジカメの写真だと加工できちゃうからだめだっていうところはない?
娘さん 水道系のところはまだ(デジカメが)だめみたい。
加藤 下水はいいの?
娘さん 下水関係も来てくれるね。
加藤 下水もまだ来てくれるんだね。
娘さん お父さんが勤めてる会社は今大きい工事を請け負ってるけど、そこからの写真が全部うちに依頼が来るね。
丹羽 へぇー。
娘さん あと土地の傾きとか、測量系の会社?の写真が多い時だと1日何万枚と来るね。
丹羽 何万枚!?それは工事のとか測量の証明用ってことで依頼があるんですか?
娘さん そうそう。
加藤 照明とか認可とか許可とかに必要だからね。
丹羽 へぇーーーー!
娘さん 工事する前に撮って、工事中も完成した後でも撮るから結構な枚数になるんだよね。
加藤 補助金の関係とかでも証明するのに必要になるからね。
丹羽 変わった業種の依頼ってありますか?
娘さん うちは一般に、保育園とか学校関係が多いかな。
丹羽 うちの娘の保育園もかにえカメラさんに撮影していただいてますもんね。
娘さん はばたきさん?そうだね。蟹江の保育園さんはやらせて頂いてて、中学校さんもいくつか撮影させてもらってるよ。あとは西尾とか名古屋市とか岡崎とかいろんなところの学校関係やらせてもらってます。
丹羽 そういう(遠いところの依頼者さん)ところはどうやって依頼があるんですか?
娘さん 主人の勤めている会社がこじんまりとしているところなんだけど、取引先が多くて、そこからお話をいただきますね。
丹羽 そうなんですね。
加藤 その会社がハブみたいになって調整してくれてるんだね。
娘さん そうそう。カメラマンは数が多くて、蟹江にもたくさんいらっしゃるんだけど、プリントできるところが少ないからうちに依頼が来るんだね。
丹羽 カメラマンってたくさんいらっしゃるんですね。
娘さん (蟹江にも)結構いるよ。
加藤 兼業で出来るし、免許とかもいらないからね。
娘さん 加藤さんでも丹羽君でもカメラマンとしてお願いすることがあるかもね。笑
丹羽 おぉーーー!
娘さん それなりにいい写真は撮ってもらわないといけないけどね。
丹羽 そうですね。汗
加藤 自信がないから枚数撮らないといけないね。
娘さん 保育園さんの運動会とかでも1500枚くらい撮影するからね。
丹羽 多いですね!
丹羽 撮影のトラブルとかってあるんですか?
娘さん うーーん、トラブルというか、学校関係の撮影で親御さんに注文していただく時に、手書きの場合は「0」だと思ったら「6」だった、とかはあるね。だから最近は数字を書いてもらうんじゃなくて「〇」丸を付けてもらうようにしました。
丹羽 よく聞くような、「うちの子が写ってないじゃないの」みたいなのはありますか?
娘さん そういうのはないね。
丹羽 ないんですね。
娘さん そのためにもたくさん枚数撮るようにしているね。
丹羽 以前と比べて撮る枚数は増えたんですか?
加藤 フィルムからデジタルに変わったら増えたんじゃない?
娘さん それは言えるね。現像する手間もないし。
加藤 (フィルムを)交換する必要もないからね。
丹羽 なるほど。
娘さん 最近は「1枚だけ」現像でいらっしゃるお客さんが多いね。
丹羽 1枚ですか?
娘さん 携帯に何千枚って(画像が)入ってる中から、1枚だけ現像したいんですっていうお客さんね。
丹羽 へぇー。
娘さん 前は(フィルムだから全部)現像しないといけなかったけど。
丹羽 最後1枚、2枚くらいを撮る機会がなくて、机の中にしまって現像し忘れるなんてことありましたよね。
加藤 あったあった。俺、自分の結婚式の時に・・・
娘さん 結婚式?
一同笑い
スマホの画像も簡単プリント!
きれいに残したいなら是非かにえカメラさんに!
お母ちゃん まぁ、これくらいかね。
丹羽 ありがとうございます。もうお時間も迫ってきてるんですけど、今後の目標は何ですか?
お母ちゃん 私はもう目標とかはないね。
加藤 お母さんは看板娘として頑張っていただければ・・・。
お母ちゃん 看板ばばぁだわね。笑
加藤 あとは宣伝なんかもあれば。
丹羽 何でも言ってください!
加藤 スマホで簡単にプリントできるのを宣伝されたらどう?
お母ちゃん そうだね。スマホだけ持ってきていただけたら簡単にプリントできるからね。
娘さん さっきも話に出たけど、スマホとかデジカメで撮った画像で、1枚だけきれいにプリントしたいとかがあれば簡単にプリントできます。画像編集で加工した写真でもプリントできます。
加藤 お店に来れば教えてくれるよね?
娘さん 手取り足取り教えますよ!
丹羽 宣伝しておきます!
お母ちゃん お願いします。
娘さん (記事に)書いておいて欲しいんですけど、
丹羽 はい。
娘さん 開店して以来、(お母ちゃんが)近所の「3ババ」でいまだに毎朝喫茶店に行くんです。
お母ちゃん ふふふふ。
娘さん それが楽しみなんです。
お母ちゃん 今は2人になったけどね。
丹羽 もう1人は坂口屋さんですか?
娘さん そう。もうずーっと。何十年も。ものの30分位なんだけど、それが楽しみみたいでね。
丹羽 そこ(近くの喫茶店を差して)行かれるんですか?
お母ちゃん そう。昔は「コクリコ」っていう喫茶店だったんだけどね。
丹羽 「コクリコ」さんはうっすら記憶にあります。
お母ちゃん 今は「桃」さんになったね。
娘さん うちと坂口屋さん、都屋さん、松屋さん、ツノダさん、そういった方々が一番街を立ち上げられた元祖だね。
加藤 第一期一番街だね。
丹羽 皆さんお元気で。一番街を盛り上げるのにまだまだお力を貸してくださいね。
今まで一番街の歴史あるお店を取材させて頂いた中で、お店を始めたきっかけがいちばん面白い(失礼ですみません!)かにえカメラさんでした。
スピード感のあるカメラ・写真業界の荒波を見事に乗り越えて来られたのは一番街で一緒に頑張れる仲間と、毎朝の喫茶店でのひとときがあったからかもしれませんね。
今やほとんどの人が持ち歩いているスマートフォン。その中の大事な1枚を是非かにえカメラさんできれいにプリントしてみてください。改めて紙に残す思い出の大切さに気付かされると思います。
かにえカメラ